先日、我が家の愛犬りおん(フレンチブルドッグ)が去勢手術をうけました!
- 去勢って必要?
- 去勢のメリット・デメリットは?
- いつくらいに時期にやるの(やればいい)?
- 手術は日帰りでできるの?
- 費用はどのくらいかかるの?
- 共働きで日中不在だけど大丈夫?
などなど、去勢手術をうけるにあたって、たくさん疑問点や心配事などありました…!
おそらく、これから去勢手術をうけようかなと考えている(迷っている)方も同じような悩みをお持ちだと思います。
というわけで、実体験をふまえてわんこの去勢手術に関して書いていきたいと思います!
去勢手術をうける目的|メリット・デメリットなど
去勢手術をうける目的(メリット)
そもそもなんで去勢手術うけるの?という方も多いと思います(私もでした)。
なんか周りで去勢がどうのこうの言ってるから、うけるのがあたりまえ?という感じの方もいると思います。
まずは去勢は義務ではありません。必ずうけろ!というものではありません。
飼い主さんがしっかりと去勢の目的や、メリット・デメリット(リスク)を理解して去勢手術の要否を判断してあげる必要があります。
去勢手術をうける目的としてはざっと以下の点が挙げられます。
去勢をする目的(メリット)
- 余計な繁殖を避ける
- マーキング行動の抑止
- 攻撃性の抑止
- 病気予防
余計な繁殖を避ける
ご存知の通り、去勢手術を受けると繁殖ができなくなります。
そのため、望まない余計な繁殖を避けられるということが挙げられます。
例えば、(我が家でもよく遊びに行きますが)ドッグランなど他のわんこが集まるところに遊びに行った際、去勢をしていないわんこと発情期のメスわんこが交配してしまったなんて事も起こりえます(飼い主さんが気づかないところで)。
※ドッグランは楽しいですけどね!
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また、自宅で多頭飼いをしている方なんかは同じように交配してしまうケースが発生します。子犬が産まれたはいいけどうちでは飼えない…、なんてことも実際ありますからね。
近年はわんこ(など動物)の処分なんかも問題になっています。
このような、のぞまない繁殖を避けるためにも去勢は重要になってきます。
マーキング行動の抑止
足をあげておしっこをするわんこを見たことがあると思います。
あれがマーキング行動です。
わんこのマーキングは生後6~8か月くらいから始まるそうです(もちろん、わんこによって時期は前後しますが)。
※我が家のりおんは、生後8か月でもマーキング(足上げおしっこ)はしませんでしたよ。
去勢手術をうけることで、このマーキング行動を抑止する効果があります!
外でマーキング(足上げおしっこ)するのはまぁ良いですけど、お家の中でやられたら大変ですよね…。
縄張りを示す行為なので普通のおしっことは違いますから、家の中でそこらへんにされる可能性があります。カーテンとかにされたら…、おぉっ。想像しただけで大変ですね。
このマーキングは1度始まってしまうと、やめさせることは難しいそうです。
※獣医師によっては、去勢手術を受けるとマーキング行動がなくなると言っている方もいるようですが、実際はどうなんでしょう。我が家の通っている病院の獣医さんは、マーキングは一度始まるとやめさせることはできないと言っていました。
というわけで、マーキング行動が始まるまえに去勢手術を受けさせるのが確実で効果的です!
ちなみに、私の実家で買っているダックスフンド(♂:もうおじいちゃんです)は、去勢手術を受けませんでしたがマーキング行動は一度もしたことはありません。まぁわんこによりますね。
攻撃性の抑止
去勢手術を受けると、性格が変わる(可能性がある)ともいわれています。
特に、噛み癖など攻撃性があるわんこがおとなしくなる!といった変化をする場合があるそうです。
※ホルモンの関係で攻撃性行動が減ることがあるようです。
噛み癖やマウント行動などで悩んでいる方は、もしかしたら去勢手術をうけさせることで改善するかも!?
あっ…、去勢手術をうけて3ヵ月程たちますがうちのりおんは全く性格は変わりませんでしたけどね(笑)
もうちょっと落ち着いてくれると助かるなぁ~、と思いましたがそんな事全くありませんでした!これもわんこによりますね。
去勢手術をうけてみてのお楽しみですね!
病気予防
これが我が家で去勢手術を受けようと決めた一番の理由かもしれません。
去勢をしていないわんこは、将来的に「会陰ヘルニア」や「前立腺肥大」といった病気にかかるリスクがあります。いずれも命にかかわる重大な病気です。
会陰ヘルニアってどんな病気?
肛門周辺の腸や膀胱が飛び出してしまう病気。人間でいう「脱腸」のような病気。
※去勢をしていない老犬に多い病気。
前立腺肥大ってどんな病気?
文字通り前立腺が肥大(大きくなる)病気。大きくなった前立腺が尿道を狭くしおしっこがでにくくなる(排尿障害)。膀胱炎→腎臓炎と病気が併発。
※去勢をしていない中年以降の犬に多い病気。
これらのような病気は、去勢手術をしておくことで病気のリスクがぐっと低くなります。
命にかかわる病気というのはもちろん、万が一病気になり治療する場合もかなりの費用がかかります。
病気のリスクに関する話を先生から聞き、愛犬のためにも去勢をうけるべきかなと私は思いました。
※実家のダックスフンド(♂:未去勢のおじいちゃん犬)は幸運にもこれらの病気はしていません。
去勢手術はいつ(何歳・何か月)くらいに受けるべき?
先ほど挙げたように、去勢によりマーキング行動を抑止する効果があります。
なのでマーキングが始まる前に去勢するのが良いかと思います。
我が家のりおん(フレンチブルドッグ)は生後7か月の時に去勢をしました。
もちろん、前述のように病気のリスク低減を目的にも去勢は有効ですので、いつ頃うけるのが良いか早い段階で一度病院で相談してみましょう!
いざ去勢手術!去勢の流れはどんな感じ?事前準備は必要?日帰り手術なの?
オスの場合は去勢手術は日帰りで可能
オスの場合は日帰りでの去勢手術が一般的なようです。
りおんも日帰り手術でした!
手術に向けての準備や当日どうするかは去勢手術をする病院で説明があると思いますのでそちらでしっかりと確認してください。
参考までに、我が家で行った時の流れを書いておきます!
手術の前日:22時以降は絶食
夜22時以降は何も食べさせない!
誤嚥(ごえん:食べ物などが誤って器官に入る事)を防ぐためです。
おやつもNGだよ!水はOKだよ!
前日はこれだけです。22時以降何も食べさせないというのを守れればOKでした。
もちろん当日の朝ご飯もNGだよ。
手術当日:10時に病院へ行きわんこを預ける
朝の10時に病院にきてください、とのことでした。
10時に病院へ行き、手術の確認書類などに署名をして、わんこを預けました。
人間はここで一旦帰宅です。
手術は13時~16時の間に行われる
手術が終わると、病院から携帯電話へ連絡がありました。14時くらいでした。
「先ほど手術が終わって麻酔から覚めました、まだうとうとしてますが大丈夫です。」的な電話でした!
※電話連絡があるまではそわそわしっぱなしです…!ここでようやく一安心。
17時以降に迎えきてください!との事で、その頃にお迎えに行きました。
手術したその日はご飯はNG!
手術前のごはんNGと同じように、誤嚥を防ぐためにその日のご飯はNGとのことでした。
※全身麻酔をしておりまだ胃腸の動きが弱いので吐いて誤嚥という心配があるためだそうです。
どうしてもご飯を食べさせなければいけない場合(わんこがご飯くれくれ大変な時とか)は、まず少量の水を飲ませて咳き込みや嘔吐が無いか確認し、問題なければその後に少量のごはんを与えるという感じだそうです。普段のご飯の1/3程度の量が良いようです。
病院で流動食は与えており何も食べさせなくても栄養的には問題ないとのことなので、よっぽどのことがない限り手術後のご飯は避けるのがよさそうですね。
散歩も様子をみながら翌日からはOKとのことです。散歩の際は、傷口が汚れないように注意してあげましょう。
去勢手術後2,3日は元気がなかった
去勢手術終わって帰ってきたよ~
いつもは元気満タンのりおんでしたが、手術当日と翌日はすごい静かでした。
普段の様子からは想像がつかないほど静かで、元気がありませんでした。
2、3日もすると普段通りに元気になりました!よかった。
もし吐き気やぐったりしている感じがあればすぐに病院へ連れてきてくださいとの事でした。
手術後なので、当日・翌日くらいはしっかりとわんこの様子を観察してあげる必要があります。
すぐ治すために!傷口を舐めないように!かわいそうだけど1週間はエリザベスカラー生活
手術の痕はこんなかんじ
去勢は睾丸を摘出する手術になります。数センチの切開が必要になり、手術痕もさすがにちょっと痛々しいですね。
この傷を早く治すためにはとにかく傷を舐めさせないこと!だそうです。
そのためにもエリザベスカラーなどでしっかりと対応が必要になります!
※エリザベスカラーは、↓こんなやつです。
ちょっとかわいそうですが、1週間はこのエリザベスカラーをつけての生活になります。これも傷を早く治すためだと思って心を鬼に…。
といっても、1日中カラーを付けている必要はなく、人間が近くにいてみてられるなら必ずしもカラーを付ける必要はないそうです。
傷口を舐めそうになったら、人間がダメだよ!とすぐに止めてあげられる環境なら、カラーを外していてもOK!
就寝時や日中わんこが1人で留守番する必要がある時など、つまり傷口を舐めちゃいそうな場面ではエリザベスカラーを付ける!と言う感じです。それ以外は外してもOK。
手術痕1週間経過!
1週間もすると傷痕もキレイになってきます。赤みが落ち着き少しかさぶたが残っている程度にまでなりました!
この後、病院によっては抜糸を行います。我が家でお世話になった病院では、とける糸を使っているそうで抜糸は不要とのことでした!
去勢手術にかかる費用はいくらか
去勢手術にかかった費用
- ¥32,400:手術費用
- ¥540:エリザベスカラーレンタル料
合計:¥32,940
合計で¥32,940かかりました。
ちなみに、今回お世話になった病院の去勢・避妊費用は以下の通りでした。
※料金設定は病院によってかわりますので参考までに。
いぬ去勢 | ¥27,000 |
いぬ避妊 | ¥32,400 |
ねこ去勢 | ¥19,440 |
ねこ避妊 | ¥24,840 |
※5kg以上のわんこは、1kg増加ごとに「+¥10,000」かかる。
ねこよりも犬の方が手術費用は高いようですね。そしてメスの避妊手術の方が費用もお高いです(メスはお泊りで手術ですからね。色々大変なんでしょう。)。
さて、今回の手術した時は、りおんは9キロちょっと体重があったので、¥2,7000+(¥1,000×5キロ + 税)=¥32,400という感じですね。
エリザベスカラーも病院のを借りれる、との事でそのレンタル料で¥540です。
エリザベスカラーは色んなカワイイやつとかも販売されてますが、ほとんど使う場面が無いしもったいないのでレンタルにしました。
共働きで日中不在でも大丈夫か?
共働きの我が家でも無事去勢手術を受けさせることができ、今では元気モリモリです!
手術当日&翌日は休みをとり愛犬に付き添ってあげましょう
先ほど書いたように、手術当日や翌日はとても元気がありません。
手術後は吐いたりぐったりしていないか、など愛犬の様子を観察しておく必要もあります。
そのため、できれば手術当日&翌日くらいはお休みをとり、愛犬のそばにいてあげるのが良いです。
※我が家の場合は新年早々に手術を受けさせました。仕事の年末年始の休みに合わせて手術当日&翌日が休みの日をチョイス。
その後、平日の家に誰もいない時間帯はエリザベスカラーを付けてケージ内でお留守番をさせました。
お留守番している時は基本的に寝ているだけでしたので特に問題なく過ごせました。それでもやっぱり留守中は愛犬の様子が心配なので、出先からカメラで様子を確認しながら過ごしました。
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それでも、エリザベスカラーを付けているとケージ内での水飲みが大変なように感じました(エリザベスカラーが邪魔をして)。
自宅に帰ってきたらエリザベスカラーを外してあげて、ケージから出し遊ばせ&水をしっかり飲ませてストレスを発散させてあげる事も大切です!
あとはそれほど神経質にならずに普通に過ごせばOKです!
※やはり、最初はエリザベスカラー装着がなんだかかわいそうな感じもしますがすぐ慣れます!
まとめ
というわけで、去勢手術に関して、愛犬りおんの実体験を通して書いていきました。
去勢手術をうけようか迷っている方は、しっかりと目的や、メリット・デメリット(リスク)を理解して去勢手術の要否を判断してみてください!